強迫性障害は心の病気です|早期の治療でうつ病を防ぐ

症状に合わせた治療方法

診察室

社会人になると常に仕事や家庭のプレッシャーを感じて知らず知らずのうちにストレスや不安を溜め込んでしまいますが、それは子供も同じです。子供は小学校や中学校、高校で一日の殆どを集団で過ごしていて、同級生や先輩、先生との関係性を良好に築くために日々気を使って生活しています。また、学業の成績や部活のレギュラー争いなどで親の期待を裏切りたくないと必死に努力している子供もたくさんいます。いわば学校という場所は社会の縮図のようなもので、毎日忙しく働いている社会人と何ら変わらないプレッシャーを感じているのです。さらに、学校は同じような卒業するまでの間同じことを繰り返すので、子供の性格によっては強迫性障害を発症する可能性があります。しかし、同じ様な生活を繰り返す学生時代に強迫性障害を発症しても、周りとの違いに気づかれることはほとんどないので、家族がいくら注意深く子供を観察していても強迫性障害の症状であると判断をすることが難しくなります。また、学生の頃は強迫性障害を発症していなかったとしても、卒業後に心身のバランスが崩れて精神疾患になる人も珍しくありません。

強迫性障害を発症すると医療機関で治療を行ないますが、基本的には薬物療法を中心に行なっていきます。抗不安剤や抗うつ剤が処方され、症状によって睡眠薬も処方される場合があります。しかし、強迫性障害は強迫観念と行為が結びついているので、強迫観念を和らげることはできても、処方された薬を飲むだけでは症状は改善しません。また、抗不安剤は即効性がありますが、抗うつ剤は継続して飲み続け、効果が実感できるまで根気強く病気と付き合っていく必要があります。さらに、強迫性障害の治療では薬物療法に加えて心理療法やカウンセリングが行なわれます。専門のカウンセラーに不安や悩みを打ち明けることで心の不安を軽くし、薬の効果をさらに高めることができます。また、心理療法では認知行動療法という治療を行ない、患者が持っている考え方や行動を正常に戻していきながら症状の緩和を目指していきます。